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八咫烏(やたがらす)

八咫烏(やたがらす)は、日本神話に登場する伝説の鳥の一種です。日本神話においては、天照大神の使いであり、神々の使者として様々な役割を担っています。

目次

八咫烏とは

八咫烏は、日本神話に登場する三本足のカラスであり、嘴(くちばし)や爪(つめ)なども漆黒です。また、八咫烏の嘴は、八尺(やさか)とも十尺(とさか)とも言われる大きさで、非常に鋭いとされています。

八咫烏は神の使いであり、「導きと神」として信仰されています。神道では天照大御神(アマテラスオオミカミ)の遣いということから、身体は太陽のように光り輝き、太陽の化身とも称されています。

日本の民間伝承では、特に導きや神の介入が必要な場面で、八咫烏の出現は幸運の印として見られることが多いです。迷いのある人々を正しい道に導くと言われています。

日本神話(古事記/日本書記)では、神武天皇が神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイハレビコノミコト)と呼ばれていた頃、熊野から大和の橿原(かしわら:現在の奈良県)に進入しようとして山中で道に迷ったときに道案内をし、天皇の勝利に貢献したのが「八咫烏」です。

奈良県のキトラ塚古墳(7世紀末~8世紀)の壁画にも太陽と共に、三本足の烏の八咫烏が描かれています。

八咫烏の三本の足

3本の足にはそれぞれ以下のような意味があると言われています。

・「過去」「現在」「未来」
・「天(天神地祇)」「地(自然環境)」「人」
・「智」「仁」「勇」

八咫烏を祀っている神社

熊野本宮大社

熊野本宮大社は、熊野大社とも呼ばれ、和歌山県の紀伊半島南部に位置する日本の熊野地方にある神社です。3世紀から続く長い豊かな歴史を持ち、日本で最も重要な神社の一つとされています。

日本を統一した神武天皇(初代天皇)を大和国の橿原まで先導したという神武東征の故事に習い、導きの神として八咫烏には篤い信仰があります。熊野の神社(熊野本宮大社熊野速玉大社熊野那智大社)で、神の使いである「ミサキ神」として奉られています。八咫烏は熊野神社で奉られている神様「素盞鳴尊(スサノオノミコト)」に遣えています。

下鴨神社

下鴨神社は、賀茂御祖神社とも呼ばれ、日本の京都にある神社です。京都で最も古く重要な神社の一つであり、ユネスコの世界遺産に登録された古都京都の文化財17件の一つとされています。

下鴨神社は賀茂建角身命が創建したとされ、賀茂建角身命(かもたてつぬみのみこと)は八咫烏の背に乗った姿で多く描かれています。賀茂建角身命は昔、八咫烏に化身して、神武天皇(初代の天皇)を熊野から大和へ道案内したと伝えられています。

5月に行われる下鴨神社の例大祭 「葵祭」 では、日と月をそれぞれ表した神璽と鏡を持った神武天皇に扮した男など、古代の宮廷服を着た参加者の行列が見られます。行列は近くの上賀茂神社から始まり、市内を縫うように進み、下鴨神社に到着します。八咫烏は、葵祭関連の美術品や装飾品によく描かれています。

八咫烏神社

日本の奈良県にある神社です。

「続日本紀」に705年に八咫烏社を祭るとの記述があり、 日本で初めて八咫烏を神として祀った神社とされている。開運や成功、指導を祈願する参拝客に人気の神社です。

烏塚神社

愛知県豊橋市にある神社です。こちらにも御祭神として、「賀茂建角身命(かもたてつぬみのみこと)」が祀られています。

まとめ

勝利や幸運を運んでくれる八咫烏は、ご存じのとおり、サッカー日本代表のロゴとしても有名です。

また、日本の文化やアニメ・マンガなどの作品に登場することもあります。

実は私たちにとって身近な八咫烏。ぜひ、近くの八咫烏さんを探してみてくださいね!

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この記事を書いた人

鳥大好き悩み多き理系主婦です。
鳥のこと多めに、日々の想いをつづっていきます。

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